【学院】東日本大震災による心のケア
投稿日: 作成者: shinsai-pr

3月11日の東日本大震災から早くも2週間近くになろうとしていますが、身体や心に不調を覚える人も多いかと思います。大震災当日はもちろんのこと、その後もずっと不安と恐怖で辛い時間が流れていることでしょう。中には、ご家族やご親戚、お友達やお知り合いに、被害に遭われた方もいらっしゃるかもしれません。心からのお見舞いを申し上げます。

今、皆さんが感じている自分自身の心と身体の変化、それがまた新たな不安の種になってしまうことがあります。ですが、こういった心身の変化は、大惨事の後では、誰もが体験しうる反応です。以下のような変化が現れることがありますので、今の自分の状態をチェックしてみてください。

  1. 1.体の不調 (食欲が落ちる、頭痛、めまい、吐き気、下痢、身体の痛み、動悸、しびれ、よく眠れない、疲労感など)
  2. 2.精神的動揺 (強い不安や心配、恐れの気持ち、イライラ感、活力や集中力低下、過敏になる、災害の恐ろしい光景が繰り返し思い出される、不快な夢など)
  3. 3.とにかく災害のことを話さなくてはいられない気持ちになる
  4. 4.反対に、まったくそのことに触れたがらない(災害が起きたことすらなかったかのように)
  5. 5.被災していないことや、被害の少ないことを後ろめたく感じる
  6. 6.皆との接触を遮断し、孤立する

大事なことですので、繰り返します。こういった心身の変化は、
<異常なことに遭遇したときの正常な反応>だということを知っておきましょう。
このような「こころと身体の変化」は、決して特別な反応ではありません。
ひどいショックを受けたときに、誰にでも起こりうる正常な反応です。
そして、ほとんどの変化は、時間とともに回復していきます。

では、何に気をつけて過ごしたらよいのでしょう?

  1. ・できるだけ普段の生活を心がけましょう。
  2. ・話すことは、心の健康を守ります。話せるようなら、自分の体験、自分の思いや気持ちを、家族や友人に話して、体験や感じたことを周囲の人と分かち合いましょう。
  3. ・自分の中に、もし話したくない気持ちがあるなら、その気持ちを尊重します、無理に話すことは、あまりプラスではありません。まずは話せることから話してみましょう。
  4. ・気分転換やリラックスする時間を意識して持ちましょう。
  5. ・今はまだ心身の不調を感じていても、正常な反応ですから、あまり心配はいりませんが、もし不快な状態が、春休み中ずっと続くようなら、あるいは、症状が強く残るようなら、新学期、まずは学生相談室に相談してください。学生相談室は、4月18日(月)から開室予定です。

直接来室OK、事前に予約をとりたい方は、メールで sodan-rm@kifl.ac.jp
開室予定日の4月18日を待たず、今回の震災による心のケアで、カウンセリングを希望する方は、学生部・森田さんまでご連絡ください(電話 03-3258-5823)

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